昌徳宮 敦化門, ソウル 韓国
[Photo Credit] Wikimedia Commons, Josh Hallett
TL;DR – 韓国王室の秘密の庭へ足を踏み入れてみませんか。
かつて王だけに許された空間、昌徳宮 後苑(秘苑)は、ソウルの中心にありながら静かで隠れた癒しの場を提供してくれます。
蓮池、楼閣、そして何百年もの歴史を持つ小径が、朝鮮王朝の面影を今に伝える生きた遺産です。
1回100名に制限された厳格なガイドツアーによって守られているため、必ず事前予約をして訪問計画を立てましょう。そして観覧後は近くの韓屋茶屋でお茶を楽しむのもおすすめです。
昌徳宮 後苑(창덕궁 후원)、通称「秘苑(비원)」は、ソウルの中心にありながらまるで時を超えて旅をしているような感覚を与えてくれる隠れた名所です。2021年の大ヒット時代劇『袖先赤いクットン(옷소매 붉은 끝동 / The Red Sleeve)』に登場したことで、その神秘的な美しさにさらに注目が集まりました。この記事では、昌徳宮 後苑の歴史的意義と魅力、そして訪れる方法について詳しく紹介します。
1. 昌徳宮 後苑の紹介
昌徳宮 後苑はソウル中心部に位置し、朝鮮王朝において最も歴史的に重要な宮廷庭園のひとつです。当初、この庭園は王や王妃、王族だけが利用できる専用の隠れ家であり、自然と建築が調和して生み出された芸術作品のような空間でした。
※ 朝鮮王朝(1392–1897)は500年以上続いた韓国の王朝で、文化・政治・伝統に大きな影響を与えました。
「後苑」という名前は「裏庭」を意味し、正殿の裏に位置しています。王の余暇や狩猟、観賞用庭園として使われてきました。他の宮殿庭園と違い、当時の姿が驚くほど良好に保存されているため、四季折々の美しさを楽しむことができる人気の観光スポットになっています。
その文化的・歴史的価値を認められ、昌徳宮(後苑を含む)は1997年12月にユネスコ世界遺産に指定されました。現在では韓国の歴史と建築文化を代表する貴重な遺産として大切に守られています。
昌徳宮 後苑 観覧時間 & 入場料
訪問予定ですか?スケジュールとチケット情報を必ず事前に確認しましょう。昌徳宮本殿エリアと後苑では入場料や時間が異なるので要注意です。
– チケットは オンライン予約50% + 現地販売50% のみ。
– 後苑の定員は 1回100名まで。
– ガイドツアーへの参加が必須で、指定時間に集合します。
以下の表は、昌徳宮本宮と後苑の入場料を年齢別にまとめた詳細一覧です。
🧭 例: 25歳の場合、後苑の観覧料は 8,000ウォン です。
昌徳宮(本宮)観覧時間
– 2月–5月・9月–10月: 09:00 – 18:00(最終入場 17:00)
– 6月–8月: 09:00 – 18:30(最終入場 17:30)
– 11月–1月: 09:00 – 17:30(最終入場 16:30)
昌徳宮 後苑 観覧時間 & ガイドツアー
– 入場口から後苑入口までは徒歩約15分。時間に余裕をもって行動しましょう。
– ツアー所要時間: 約70分
🌍 韓国語ツアー
– 火~木: 10:00, 11:00, 12:00, 13:00, 14:00, 15:00, 16:00(3月~10月)
– 金~日: 10:00, 11:00, 14:00, 15:00, 16:00(3月~10月)
🌍 英語ツアー
– 火~日: 10:30, 11:30, 14:30, 15:30(3月~11月のみ)
🌍 中国語(汉语)
– 毎週 火・木・土: 12:30
🌍 日本語
– 毎週 水・金・日: 13:30
⚠️ 注意点
– 定員: 1回100人(オンライン50・現地50)
– 外国語ツアーは外国人限定(韓国人は同行者として2人まで参加可)
– 一部区域(玉流川など)は2026年まで整備中で閉鎖
2. 昌徳宮 後苑 詳細ガイド
① 敦化門(Donhwamun Gate)
② 仁政殿(Injeongjeon Hall)
③ 宣政殿(Seonjeongjeon Hall)
④ 希政堂(Huijeongdang Hall)
⑤ 大造殿(Daejojeon Hall)
⑥ 誠政閣(Seongjeonggak Hall)
⑦ 觀礼各司(Gwollaegaksa, 宮中の官庁)
⑧ 舊璿源殿(Former Seonwonjeon Shrine)
⑨ 樂善斎(Nakseonjae Complex)
⑩ 芙蓉池と宙合楼(Buyongji Pond & Juhapru Pavilion)
⑪ 愛蓮池とUI杜閤(Aeryeonji Pond & Uiduhap Pavilion)
⑫ 煙經堂(Yeongyeongdang Residence)
⑬ 尊徳亭(Jondeokjeong Pavilion)
⑭ 玉流川(Ongnyucheon Stream)
2-1.⑩ 芙蓉池(Buyongji Pond)& 芙蓉亭(Buyongjeong Pavilion)
[Photo Credit] Wikimedia Commons
**芙蓉池(부용지)は長方形の池で、その南側には芙蓉亭(부용亭)**が建っており、水に浮かんでいるように美しく見えます。
「芙蓉(부용)」とは蓮(ハス)を意味し、その名にふさわしい景観です。
王はこの場所で臣下と学問について議論したり、盛大な宴会を催したりしました。
2-2.⑩ 宙合楼(주합루) と 奎章閣(규장각)
[Photo Credit] Cultural Heritage Administration, ROK
**宙合楼(주합루)は二階建ての建物で、一階部分は奎章閣(규장閣)**と呼ばれる王室の図書館として使われました。
正祖(정조)大王は学問を奨励するためにこの空間を設け、ここは知識と文化の重要な中心地となりました。
2-3.⑫ 演慶堂(영경당) 宅邸
[Photo Credit] Flickr, Pietro Motta
**演慶堂(영경당)**は後苑の中で最大の韓国伝統様式の建物です。
ここでは王と臣下が宴会を開いたり、休息を取ったりしました。
2-4.⑬ 尊徳亭(존덕정)
[Photo Credit] Flickr, Travel Oriented
**尊徳亭(존덕정)**は「徳を高める」という意味を持ち、王が静かに休みながら深く思索にふけるための静かな場所でした。
2-5.⑭ 昌徳宮 後苑 玉流川(옥류천/Jade Stream)
[Photo Credit] Flickr Republic of Korea
後苑の奥深くに位置する**玉流川(옥류천)**は、澄み切った水が静かな景観の中を流れる風光明媚な谷であり、庭園の中でも特に美しい名所の一つです。
「時代劇の主人公たちのように、芙蓉池(부용지)の前で記念写真を撮ってみませんか?」
これらの場所は昌徳宮 後苑を代表する名所の一つです。訪れる際には、その歴史的な意味を感じ取りながら鑑賞すると、より一層思い出深い体験になるでしょう。
❓ FAQ(よくある質問)
Q1. 後苑は自由に見学できますか?
→ いいえ。必ずガイドツアーに参加しなければなりません。
Q2. チケット予約方法は?
→ TicketlinkやK-Guideで予約可能。外国人カードも利用できます。QRコードを入口で提示。
Q3. 外国語ツアーに韓国人も参加可能?
→ 外国人同行の場合のみ可能(1人につき2人まで)。
Q4. 予約はいつすればいい?
→ 人気シーズン(春・秋)は5〜7日前までに予約推奨。
Q5. 後苑の入場料は?
→ 大人(19歳以上)5,000ウォン、青少年2,500ウォン。昌徳宮本殿の入場料は別途。
Q6. 所要時間は?
→ 約70〜90分、中程度の徒歩移動を含む。
Q7. ベストシーズンは?
→ 秋が最も人気(紅葉)。春の花や夏の朝もおすすめ。
Q8. 本当に行く価値はある?
→ はい。旅行者から「ソウルで最も美しい王宮庭園」として高評価。
3. 昌徳宮 後苑へのアクセス
昌徳宮 後苑は、地下鉄3号線「安国(Anguk)」駅3番出口から徒歩約5分の場所にあります。周辺は駐車場が少ないため、公共交通機関の利用がおすすめです。
🚇 地下鉄でのアクセス
– 3号線: 安国駅(3番出口)から徒歩約5分
– 1・3・5号線: 鐘路3街駅(6番出口)から徒歩約10分
[Photo Credit] Flickr, EunHo Sung
🚌 バスでのアクセス
– 安国駅バス停: 徒歩約3分
– 昌徳宮バス停: 徒歩約5分
4. 昌徳宮 後苑周辺のおすすめ茶屋
昌徳宮 後苑の周辺には、伝統茶や韓屋(ハノク)カフェが数多くあり、見学後にゆったり休むのにぴったりです。
「後苑の散策を締めくくるなら、静かな韓屋茶屋でお茶を楽しんでみませんか?」
🍵 차마시는 뜰(Cha Ddeul)
📍 ソウル 鍾路区 北村路11ナギル 26番地
北村韓屋村にある伝統茶屋。蒸したての伝統餅とともに韓国茶を楽しめます。落ち着いた雰囲気の中で本格的な韓国の茶文化を体験できます。
☕ 프릳츠 원서점(Fritz Wonseo Branch)
📍 ソウル 鍾路区 栗谷路 83番地
昌徳宮のすぐ隣に位置し、韓屋建築を活かしたモダンなカフェ。新鮮なパンと高品質コーヒーが人気で、テラス席から昌徳宮の景色も楽しめます。
🍵 한옥찻집(Hanok Teahouse)
📍 ソウル 鍾路区 仁寺洞14キル 12番地
仁寺洞にある温かみのある茶屋。韓屋を改装した店内で、伝統茶と多彩な韓国菓子を味わえます。落ち着いた空間でのんびりできるのが魅力です。
👉 これらの茶屋は、昌徳宮観覧の後に韓国の伝統文化をさらに楽しむ絶好のスポットです。
5. 昌徳宮 後苑 周辺の観光スポット
後苑を訪れたら、ぜひ周辺の観光スポットにも足を運びましょう。
– 昌慶宮(Changgyeonggung Palace)
昌徳宮のすぐ隣にある王宮。もう一つの朝鮮王朝の歴史を体感できます。
– 仁寺洞(Insadong)
伝統工芸や韓国的なお土産、ユニークなショップが並ぶ人気観光地。韓国文化を満喫できます。
– 北村韓屋村(Bukchon Hanok Village)
韓屋の路地が続くフォトジェニックなエリア。昔と今が共存する風景を楽しめます。
6. 観覧時の注意事項
Autumn in the Secret Garden of Changdeokgung [Photo Credit] Flickr, Wjl Yyc
後苑は文化財保護のため、入場人数が制限されています。訪問時は以下の注意事項を守りましょう。
– 飲食物の持ち込み禁止
– 喫煙禁止
– 一部エリアには急な坂道あり。歩きやすい靴を推奨
📌 「小さな配慮が文化遺産を守ります。訪問の際はぜひ心に留めてください。」
✨ まとめ
昌徳宮 後苑を訪れることは、まさに歴史の中を歩く体験です。静かな庭園を歩きながら、かつての朝鮮王が歩いた道を辿り、まるで歴史ドラマの一場面に入り込んだような気持ちになれるでしょう。
この記事を通じて、昌徳宮 後苑の魅力が少しでも伝わったなら嬉しいです。訪れた際には、ぜひ感想や体験をシェアしてください!