TL;DR – 完全には消えなかった約束
김소월の「개여울」は、完全には離れられない別れを描いています。話者は浅瀬に座り、過去の約束と春風に揺れる水の音に心を囚われています。
詩の中では「あなた」と「私」が交互に語られ、見守る者と残された者、両方の視点が交差します。
記憶にとどまり続けることも、離れないという一つの形なのでしょうか?
✒️ 김소월 “개여울”
당신은 무슨 일로
그리합니까?
홀로 이 개여울에 주저앉아서
파릇한 풀포기가
돋아 나오고
잔물이 봄바람에 헤적일 때에
가도 아주 가지는
않노라시던
그런 약속이 있었겠지요
날마다 개여울에
나와 앉아서
하염없이 무엇을 생각합니다
가도 아주 가지는
않노라심은
굳이 잊지 말라는 부탁인지요
この詩の“話者”が誰に設定されているかによって、1つの詩から複数の異なる感情を味わうことができます。解釈は難しいかもしれませんが、1〜3連は「あなた」が 개여울 に座っているのを「三人称の語り手」が眺めている構図と読める一方で、4〜5連は去っていった愛しい人を思う「私」が話しているようにも解釈できます。
韓国語に親しんでいる方は、この詩の繊細で飾り気のない表現と感情をぜひご自身で味わってみてください。
🎙️ 歌として披露された詩 – 개여울
[Source] Again 가요톱10 : KBS KPOP Classic
アーティスト:정미조
詩人:김소월
作曲家:이희목
🐾 この歌では、第3〜5連が2番として繰り返されます。
✒️ テーマ分析 – 개여울
김소월の詩「개여울」は、別れの痛み、恋しさの苦しみ、そして取り残された者の深い悲しみを描いた、典型的な叙情詩です。春の日に 개여울 のほとりに一人座り、去っていった人を思い出す語り手の姿は、誰もが共感できるような感情を繊細に表現しています。소월 特有の民謡風のリズムと、簡潔で抑制された言葉遣いが、別れに伴う喪失感、恨み、そして感情の余韻をさらに深く響かせています。
🌌 第1連
“당신은 무슨 일로 그리합니까? 홀로 이 개여울에 주저앉아서”
「なぜそんなふうにしているのですか?この 개여울 に一人で座り込んで」
→ あなたが 개여울 に一人座っているのを見た第三者は、何を感じるでしょうか?
→ あるいはこれは、自分自身に向けた問いかけかもしれません。「なぜ私はこんなことをしているのか?」
🌌 第2連
“파릇한 풀포기가 돋아 나오고 잔물이 봄바람에 헤적일 때에”
「若草が芽を出し、春風にそよぐ小さな流れの水が揺れる頃」
→ 新芽や水のさざ波は、自然の命や再生の象徴と捉えられます。
→ しかし冬が明け春が来ても、あの人は戻ってこない。流れる水の描写は、語り手の淡い想いや寂しさを静かに映しているようです。まるで感情が水面のように揺れ動いているかのように。
🌌 第3連
“가도 아주 가지는 않노라시던 그런 약속이 있었겠지요.”
「行っても完全には離れない——そんな約束があったのでしょう」
→ かつては「行っても完全にはいなくならない」という約束が交わされていたことを示していますが、語り手はその約束が破られたことにより、空虚さと未練を抱いているように感じられます。
🌌 第4連
“날마다 개여울에 나와 앉아서 하염없이 무엇을 생각합니다”
「毎日 개여울 に来て座り、果てしなく何かを思っています」
🌌 第5連
“가도 아주 가지는 않노라심은 굳이 잊지 말라는 부탁인지요”
「完全には離れないという言葉は、私に“忘れないで”というお願いだったのでしょうか?」
→ ここで語り手は「私」として話し始め、より個人的な回想へと移ります。別れの理由は明確ではありませんが、相手への想いや悲しみは消えずに残っています。
💬 FAQ(静かに尋ねる感情)
Q1. 「개여울」は恋愛詩ですか?
A1. 必ずしもそうではありません。恋愛とも取れますが、この悲しみは普遍的なものです。どんな別れにも通じる感情が描かれています。
Q2. なぜ詩の舞台は春なのですか?
A2. 春は再生の象徴であり、それが話者の心の静けさと対比されています。外の自然は目覚めても、内面には痛みが残っています。
Q3. 詩の中の「あなた」とは誰ですか?
A3. 明確にはされていません。恋人かもしれないし、幽霊や記憶かもしれません。この曖昧さこそが詩の力となっています。
🎯 Key Takeaways – 개여울
1. “당신”
– “당신”は、詩的または丁寧な表現で使われる「あなた」という意味の語です。文学的な文脈では、親密さや感情の重みを表すことがよくあります。
📌 例文
“당신 없이는 살 수 없어요.”
「あなたなしでは生きられません。」
🌀🎨 類似表現・関連表現
“그대” – 詩的・丁寧な「あなた」
📌 例文
“그대의 미소가 내 하루를 밝혀요.”
「あなたの笑顔が私の一日を照らしてくれます。」
2. “무슨 일로”
– “무슨 일로”は「どういうことで」や「なぜ」という意味で、「무슨(どんな)」+「일(事)」+助詞”-로(〜で、〜のために)」の組み合わせです。
– “무슨”: “무엇(何)”の連体形
– “일로”: “일(事)”+助詞”-로(理由・手段)”
📌 例文
“무슨 일로 이렇게 급히 오셨어요?”
「どうしたことでそんなに急いで来られたのですか?」
🌀🎨 類似表現・関連表現
“왜” – より一般的でカジュアルな「なぜ」
📌 例文
“왜 그렇게 화가 났어요?”
「どうしてそんなに怒っているのですか?」
3. “그리합니까/ 그럽니까/ 그러나요”
– これらは「なぜそうするのですか?」や「そうするのですか?」といった意味で、丁寧または文学的な文脈で使われる疑問形の表現です。
– “그리합니까”: “그리(そのように)”+動詞”하다(する)”+丁寧な疑問形”-ㅂ니까”
– “그럽니까”: “그리 + 하 + ㅂ니까”の縮約形
– “그러나요”: “그러다(そうする)”+丁寧な疑問形”-나요”(好奇心を含んだ丁寧なトーン)
📌 例文
“왜 그리합니까?”
「なぜそのようにするのですか?」
🌀🎨 類似表現・関連表現
“왜 그러세요?” – カジュアルで丁寧な「なぜそうするのですか?」
📌 例文
“무슨 일인데 왜 그러세요?”
「何があったんですか?なぜそんなふうにするんですか?」
4. “홀로”
– “홀로”は「一人で」「独りで」という意味で、「혼자」の詩的・文学的な同義語です。
📌 例文
“그녀는 홀로 여행을 떠났다.”
「彼女は一人で旅に出た。」
🌀🎨 類似表現・関連表現
“혼자” – 一般的に使われる「一人で」
📌 例文
“혼자 밥 먹는 게 익숙해요.”
「一人でご飯を食べるのに慣れています。」
5. “~에 주저앉다”
– “~에 주저앉다”は「〜にへたり込む」「〜に座り込む」という意味で、感情的または身体的な疲労を表します。
– “~에”: 場所を表す助詞
– “주저앉다”: 「崩れ落ちる」「座り込む」
📌 例文
“그는 길가에 주저앉아 눈물을 흘렸다.”
「彼は道端にへたり込んで涙を流した。」
🌀🎨 類似表現・関連表現
“털썩 주저앉다” – 「ドサッと座り込む、崩れるようにへたり込む」
📌 例文
“기운이 빠져서 바닥에 털썩 주저앉았다.”
「力が抜けて床にドサッと座り込んだ。」
6. “개여울/ 개울”
– “개여울”と”개울”はいずれも「浅い小川」や「小さな流れ」を意味します。”개여울”のほうがより詩的な表現です。
📌 例文
“아이들이 개울에서 놀고 있었다.”
「子どもたちが小川で遊んでいた。」
🌀🎨 類似表現・関連表現
“시냇물” – 「小川、小さな流れ」
📌 例文
“시냇물 소리가 마음을 편하게 해준다.”
「小川のせせらぎが心を癒してくれる。」
7.「파릇한」
– 「파릇한」は「青々とした」「若々しく緑の」「新芽のような緑色の」という意味です。「파릇하다」の連体形です。
📌 例文
「파릇한 새싹이 돋아나기 시작했다。」
「青々とした新芽が芽を出し始めた。」
🌀🎨 類似表現・関連表現
「연두빛」 – 「薄緑色」
📌 例文
「연두빛 잎이 봄을 알렸다。」
「薄緑色の葉が春を知らせた。」
8.「풀포기」
– 「풀포기」は「草の株」や「草のかたまり」という意味です。
– 「풀」:草
– 「포기」:植物や株を数える単位
📌 例文
「풀포기 사이로 꽃이 피었다。」
「草のかたまりの間から花が咲いた。」
9.「돋아 나오다」
– 「돋아 나오다」は「芽が出る」「生えてくる」という意味です。
– 「돋아」: 「돋다(芽生える)」+語尾「-아」
– 「나오다」:出てくる
📌 例文
「봄이 오자 새싹이 돋아 나왔다。」
「春が来ると新芽が出てきた。」
🌀🎨 類似表現・関連表現
「튀어 나오다」 – 「飛び出す」
📌 例文
「화단에서 새싹이 튀어 나왔다。」
「花壇から新芽が飛び出してきた。」
10.「잔물」
– 「잔물」は「さざ波」や「小さな水の動き」という意味です。
– 「잔」:小さな、軽い
– 「물」:水
📌 例文
「잔물이 햇빛에 반짝이고 있었다。」
「さざ波が日差しにきらめいていた。」
🌀🎨 類似表現・関連表現
「물결」 – 「波、さざ波」
📌 例文
「작은 물결이 바위에 부딪혔다。」
「小さな波が岩にぶつかった。」
11.「봄바람」
– 「봄바람」は「春風」で、暖かさ、新たな始まり、春の到来を意味します。
– 「봄」:春
– 「바람」:風、そよ風
📌 例文
「봄바람이 부는 길을 걸었다。」
「春風が吹く道を歩いた。」
🌀🎨 類似表現・関連表現
「산들바람」 – 「そよ風」
📌 例文
「산들바람이 살며시 얼굴을 스쳤다。」
「そよ風がそっと顔をかすめた。」
12.「헤적이다」
– 「헤적이다」は「やさしく揺れる」「水がさざめくように動く」という意味です。主に水の穏やかな動きを表現します。
📌 例文
「잔물이 봄바람에 헤적였다。」
「さざ波が春風に揺れていた。」
🌀🎨 類似表現・関連表現
「일렁이다」 – 「揺らめく、さざめく」
📌 例文
「불빛이 물 위에서 일렁였다。」
「光が水面で揺らめいた。」
13.「때」
– 「때」は「時」や「瞬間」という意味です。
📌 例文
「그때가 언제였는지 기억이 나지 않는다。」
「その時がいつだったか思い出せない。」
🌀🎨 類似表現・関連表現
「순간」 – 「瞬間」
📌 例文
「그 순간 모든 것이 멈춘 듯했다。」
「その瞬間、すべてが止まったようだった。」
14.「가도/ 가지는/ 가다」
– 「가다」は「行く」という意味です。
– 「가도」:가다+譲歩の語尾「-도」(たとえ~しても)
– 「가지는」:가다+補助語尾「-지는」(強調または対比)
📌 例文
「가도 가지는 못하겠어요.」
たとえ行こうとしても、やっぱり無理です。
🌀🎨 類似表現・関連表現
「떠나다」 – 去る、離れる
📌 例文
「그는 아무 말 없이 떠났다.」
彼は何も言わずに去っていった。
15.「아주」
– 「아주」は「とても」や「完全に」という意味です。
📌 例文
「아주 멀리 떠나고 싶다.」
とても遠くへ行きたい。
🌀🎨 類似表現・関連表現
「완전히」 – 完全に
📌 例文
「그는 완전히 새로운 사람처럼 보였다.」
彼はまるで全く別人のように見えた。
16.「가지는 않다」 / 「가지 않다」
– 「가지는 않다」は「実際には行かない」「本当に行くわけではない」など、否定の強調を表します。
– 「가다」:行く
– 「-지는 않다」:否定の強調形式
– 「가지는 않다」:「가지 않다」+補助語尾「-는」(強調)
📌 例文
「떠나려 했지만 가지는 않았다.」
去ろうとしたけど、結局行かなかった。
🌀🎨 類似表現・関連表現
「머물다」 – 留まる、とどまる
📌 例文
「결국 그는 그 자리에 머물렀다.」
結局、彼はその場所にとどまった。
17.「그런」
– 「그런」は「そんな」「そのような」という意味で、「그러하다」の連体形です。
📌 例文
「그런 일이 다시는 없었으면 해요.」
そんなことは二度と起こらないでほしいです。
🌀🎨 類似表現・関連表現
「이러한」 – このような
📌 例文
「이러한 상황은 처음이야.」
こんな状況は初めてだ。
18.「약속」
– 「약속」は「約束」という意味です。
📌 例文
「우리는 다시 만나기로 약속했다.」
私たちはまた会おうと約束した。
🌀🎨 類似表現・関連表現
「맹세」 – 誓い
📌 例文
「그는 영원한 사랑을 맹세했다.」
彼は永遠の愛を誓った。
19.「~이 있었겠지요/ ~이 있다」
– 「~이 있었다」:〜があった
– 「~이 있었겠지요」:〜があったのだろう(過去の推量)
– 「~이 있다」:〜がある
– 「있다」 → 「있었다」(過去)→「있었겠다」(推量)→「있었겠지요」(丁寧な推量文末)
📌 例文
「그런 약속이 있었겠지요.」
そういう約束があったのでしょう。
🌀🎨 類似表現・関連表現
「~이 존재하다」 – 存在する
📌 例文
「희망이 존재한다고 믿어요.」
希望が存在すると信じています。
20.「날마다」
– 「날마다」は「毎日」という意味です。
📌 例文
「그는 날마다 같은 곳을 찾았다.」
彼は毎日同じ場所を訪れた。
🌀🎨 類似表現・関連表現
「매일」 – 毎日、日々
📌 例文
「매일 아침 운동을 한다.」
毎朝運動をしている。
21.「나와/ 나오다」
– 「나오다」は「出てくる」「外に出る」という意味です。
– 「나와」:나오다の命令形または連結形
📌 例文
「그녀는 매일 개여울에 나와 앉았다.」
彼女は毎日、小川のそばに出てきて座った。
🌀🎨 類似表現・関連表現
「밖에 나가다」 – 外に出る
📌 例文
「기분 전환을 위해 밖에 나갔다.」
気分転換のために外に出た。
22.「앉다」
– 「앉다」は「座る」という意味です。
📌 例文
「그녀는 조용히 자리에 앉았다.」
「彼女は静かに席に座った。」
🌀🎨 類似表現・関連表現
「자리를 잡다」– 「席を取る、落ち着く」
📌 例文
「그는 창가에 자리를 잡았다.」
「彼は窓際に席を取った。」
23.「하염없이」
– 「하염없이」は「果てしなく」「ぼんやりと」「どうすることもできずに」という意味で、感情や思考に没頭している様子を表します。
📌 例文
「그는 하염없이 눈물을 흘렸다.」
「彼は果てしなく涙を流した。」
🌀🎨 類似表現・関連表現
「멍하니」– 「ぼんやりと」
📌 例文
「그녀는 멍하니 창밖을 바라봤다.」
「彼女はぼんやりと窓の外を見つめていた。」
24.「무엇」
– 「무엇」は「何」という意味です。
📌 例文
「무엇을 그렇게 고민하고 있나요?」
「何をそんなに悩んでいるのですか?」
🌀🎨 類似表現・関連表現
「뭐」– 「무엇」の口語形
📌 例文
「뭐가 문제야?」
「何が問題なの?」
25.「~을 생각하다」
– 「~을 생각하다」は「〜を考える、思う」という意味です。
– 「~을」:目的格助詞
– 「생각하다」:考える
📌 例文
「그는 하염없이 당신을 생각했다.」
「彼は果てしなくあなたのことを思っていた。」
🌀🎨 類似表現・関連表現
「~을 떠올리다」– 「思い出す」
📌 例文
「그녀를 떠올릴 때마다 미소가 지어진다.」
「彼女を思い出すたびに笑顔がこぼれる。」
26.「굳이」
– 「굳이」は「わざわざ」「無理に」「どうしても」という意味です。
📌 例文
「굳이 그렇게 말할 필요는 없었어요.」
「わざわざそんな言い方をする必要はありませんでした。」
🌀🎨 類似表現・関連表現
「일부러」– 「わざと、意図的に」
📌 例文
「그는 일부러 그런 말을 한 거야.」
「彼はわざとそんなことを言ったんだ。」
27.「잊지 말라 / 잊지 말다 / 잊다」
– 「잊다」は「忘れる」
– 「잊지 말다」は「忘れない」
– 「잊지 말라」は「忘れるな(命令形)」
📌 例文
「이 순간을 잊지 말라.」
「この瞬間を忘れるな。」
🌀🎨 類似表現・関連表現
「기억하다」– 「覚えている、記憶する」
📌 例文
「그녀는 약속을 끝까지 기억했다.」
「彼女はその約束を最後まで覚えていた。」
28.「부탁」
– 「부탁」は「お願い」「依頼」という意味です。
📌 例文
「그는 마지막 부탁을 남겼다.」
「彼は最後のお願いを残した。」
🌀🎨 類似表現・関連表現
「청」– 「嘆願、願い」
📌 例文
「왕에게 간절히 청을 드렸다.」
「王に心から願いを申し上げた。」
29.「~인지요?」
– 「~인지요?」は丁寧な疑問形で、「〜だからですか?」「〜なのですか?」という意味になります。
– 「인지」:名詞節の語尾(〜かどうか)
– 「-요」:丁寧形の語尾
📌 例文
「굳이 잊지 말라는 부탁인지요?」
「わざわざ忘れるなというお願いなのですか?」
🌀🎨 類似表現・関連表現
「~인가요?」– 「〜ですか?」
📌 例文
「그가 당신의 친구인가요?」
「彼があなたの友達ですか?」
✒️ 詩の文法解説
당신은 무슨 일로
– 「당신은」:「당신(あなた)」+ 係助詞「-은」
– 「무슨 일로」:「무슨(どんな)」+「일(事、理由)」+ 格助詞「-로(〜で、〜によって)」
→「あなたは、どんな理由で」
📝 意味
この問いかけは、相手がそこにいる理由や現在の状態になった経緯を尋ねるもので、好奇心や心配の気持ちが込められている。
그리합니까?
– 「그리」:副詞で「そう」または「そのように」という意味
– 「-합니까」:「하다(する)」+ 丁寧な疑問形「-ㅂ니까」
→「そうしているのですか?」または「そのようにしているのですか?」
📝 意味
相手の行動や感情状態を丁寧かつやや距離を置いて尋ねる表現。暗に悲しみを含んでいる可能性もある。
홀로 이 개여울에 주저앉아서
– 「홀로」:ひとりで
– 「이」:この(指示語)
– 「개여울에」:「개여울(浅瀬)」+ 場所を示す助詞「-에」
– 「주저앉아서」:「주저앉다(崩れ落ちる、へたり込む)」+ 接続形「-아서(〜して)」
→「ひとりで、この浅瀬に座り込んで」
📝 意味
孤独と感情的な疲れが漂うイメージ。圧倒的な感情に身を委ねるような静かな描写。
파릇한 풀포기가
– 「파릇한」:「파릇하다(青々しい、若々しい)」+ 連体形「-은」
– 「풀포기가」:「풀포기(草のかたまり)」+ 主格助詞「-가」
→「青々とした草のかたまりが」
📝 意味
季節(春)を感じさせる鮮やかな自然の描写。話者の静けさと対照的な新たな生命の兆し。
돋아 나오고
– 「돋아 나오고」:「돋다(芽生える)」+ 接続語尾「-아」+「나오다(現れる)」+ 接続語尾「-고」
→「芽生えて出てきて」
📝 意味
自然の絶え間ない再生を象徴。人間の悲しみに対して無関心な自然の営みとも取れる。
잔물이 봄바람에 헤적일 때에
– 「잔물이」:「잔물(さざ波、小さな水)」+ 主格助詞「-이」
– 「봄바람에」:「봄바람(春風)」+ 格助詞「-에」
– 「헤적일 때에」:「헤적이다(さざめく、軽く揺れる)」+ 時間表現「-ㄹ 때에(〜するとき)」
→「さざ波が春風に揺れるとき」
📝 意味
自然の微細な動きを描きながら、時の移ろいと季節の美しさを表現している。
가도 아주 가지는
– 「가도」:「가다(行く)」+ 譲歩表現「-도(〜しても)」
– 「아주 가지는」:「아주(完全に)」+「가지는(行く)」の連体形
→「行っても、完全には行かない」
📝 意味
感情的に離れられないこと、完全に去ることができない心情を示す。
않노라시던
– 「않노라시던」:「않다(〜しない)」+ 未来/習慣の宣言形「-노라」+ 敬語接尾辞「-시」+ 回想形「-던」
→「(あなたは)去らないと言っていた」
📝 意味
過去の約束や感情的な結びつきを想起させる表現。未だにその言葉が心に残っていることを示唆する。
그런 약속이 있었겠지요
– 「그런」:そのような
– 「약속이」:「約束」+ 主格助詞「-이」
– 「있었겠지요」:「있다(ある)」+ 過去形「-었」+ 推量形「-겠지요(〜だったのでしょう)」
→「そのような約束があったのでしょうね」
📝 意味
希望や後悔を込めた反省的な発言。実際にあったのか、それとも想像だったのか曖昧さを含む。
날마다 개여울에
– 「날마다」:毎日
– 「개여울에」:「浅瀬」+ 場所を示す助詞「-에」
→「毎日その浅瀬で」
📝 意味
感情的に縛られた場所に通い続ける様子を示す。繰り返される儀式的な行動。
나와 앉아서
– 「나와」:「나오다(出てくる)」+ 接続語尾または命令形的ニュアンス
– 「앉아서」:「앉다(座る)」+ 接続語尾「-아서(〜して)」
→「出てきて座り」
📝 意味
実際に川辺に戻る行動だけでなく、心の中で過去を再訪するような描写。
하염없이 무엇을 생각합니다
– 「하염없이」:終わりなく、目的もなく
– 「무엇을」:「何を」+ 目的格助詞「-을」
– 「생각합니다」:「考える」+ 丁寧な現在形「-ㅂ니다」
→「終わりなく何かを考えています」
📝 意味
明確な答えや解決のないまま、深い思索や悲しみに沈んでいる様子を描く。
가도 아주 가지는
(前述と同じ内容のため省略)
📝 意味
再度登場することで、去ることと残ることの間で揺れる心情が強調されている。
않노라심은
– 「않노라심은」:「않다(〜しない)」+ 宣言形「-노라」+ 敬語名詞化「-심」+ 主題助詞「-은」
→「あなたが去らないと言ったことは」
📝 意味
相手の発言に込められた意味を振り返り、再解釈しようとする姿勢。
굳이 잊지 말라는 부탁인지요
– 「굳이」:あえて、わざわざ
– 「잊지 말라는」:「忘れないで」+ 引用形「-라는」
– 「부탁인지요」:「お願い+〜なのかですか?」
→「あえて忘れないでほしいというお願いだったのでしょうか?」
📝 意味
その言葉の裏には、思い出されることを望む意図があったのかと問う表現。
✒️ 詩人紹介
詩人についての情報や、他の詩も読んでみたい方は、下記リンクをご参照ください。
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なぜ韓国の詩は“秘密”のように感じられるのか?
「개여울」を通して、シンプルな言葉に深い感情が隠されていることがわかりましたね。
次は、김소월の「진달래꽃(アザレア)」が、別れを通じて静かな抵抗と強さをどう表現しているのかを見てみましょう。
詩とことばが再び交差する瞬間を、お見逃しなく!
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